最近報道番組をみていてどうも気になる言葉がある。
それは「直撃」。
辞書にはこんな風にある。
ちょくげき 【直撃】
(爆弾などが)直接当たること。命中すること。
「大型台風が本州中部を―する」
とすると、「疑惑の主を直撃した」というのは、いったい何が命中したのか?
どう考えても「直接取材した」「直接インタビューした」という意味にしか思えない。
だが、そういう風にナレーションしている報道番組を見たことがない。
そらまあ、直接「あたった」のだと言われればそのとおりだが。
報道番組は、言葉の使い方を厳密にすべきだと思うのだが。
やはりここは「直接取材した」という言葉が正しいと思う。
もちろん、ある種の話題では、雰囲気で「直撃した」を使ってもかまわない。
しかし、重要なニュースではやはり「直接取材した」であってほしい。
たまに目先を変えるため「直撃した」を使う程度でとどめてほしいものだ。
それとも広辞苑第六版にはもうすでに「直撃」の意味として「直接取材すること」というのが書き込まれているだろうか?
今度書店に行ったときに覗いてこよう。